『南イタリアの食とテリトーリオー農業が社会を変えるー』(木村純子・陣内秀信 編著)2024年3月
2022年8月にイタリア現地で調査が行われ、2024年3月白桃書房から刊行されました。
調査は、カンパニア州アマルフィ海岸とカゼルタエリアを対象に行われ、両エリアの農業及び酪農業、漁業を中心とした第一次産業について書かれた章、プーリア州の伝統的な農家建築マッセリアについての考察の章などに分かれています。
第二章のカゼルタエリアの歴史的な流れの総論と、カゼルタエリアの調査事例について執筆参加しました。
qws0dVECCHI PROBLEMI E NUOVE SOLUZIONI - I terrazzamenti della Costa d'Amalfi, paesaggio culturale UNESCO -
a cura di Giuseppe Trinchese, Gigliola D'Angelo
Ottobre 2021
ナポリ大学工学部建設工学科内にあるCITTAM研究センター主催のアマルフィ海岸の石積みでできた棚田保全について考える会議要綱に、法政大学陣内研究室で取り組んできた都市住宅調査について寄稿しました。
都市計画学会誌 2020年10月
『イタリアに学ぶ、豊かさ』
【都市と農村を繋ぐ仕組み】
中橋恵「都市と農村を繋ぐ持続可能なモデル、アルベルゴ・ディフーゾ の山岳地域における波及効果の事例」
「日本で法定の都市計画が始まって100年が経過したが、人口減少や自然との共生、2020年に入り、COVID-19の影響で都市や人口を分散させる必要性が生じている。その一方で、中間山地の過疎化が年々深刻化している。中心市街地での都市機能、農村保全や観光も、世界でも進んでいるようにみえるイタリアを特集として、イタリアの都市計画や地域計画について広く取り上げている。」都市計画学会HPより
調査報告書 2019年3月
『ナポリにおける都市空間・住宅の使われ方からみたコミュニティ生活の実態と「豊かな」都市生活の検証』
中橋恵著
経済的にも豊かなイタリア北部は、「最も住みやすい町」とされていますが、自殺率が高いという矛盾した側面をもっています。その一方で、失業率も高く、都市における生活条件が悪いはずのイタリア南部の自殺者は低いというデータがあります。そこで、「住みやすい町」が必ずしも「豊かな生活ができる町」と一致しないという仮定から、ナポリの庶民地区の住宅環境、近隣関係、地区への帰属意識や愛着度を分析しました。2017年から、資料や文献、住民へのインタビューやアンケート結果から、考察しています。
コミュニティの在り方、移民との共存、集合住宅の諸問題、歴史的建造物の保存・共存という視点でも、日本の都市像の将来に示唆することが多い報告書となっています。
この調査のきっかけを与えてくださった公益財団法人アーバンハウジングの理事長及び関係者の皆様に感謝いたします。
『イタリアの小さな村へーアルベルゴ・ディフーゾのおもてなし』2018年刊行
中橋恵/著 、森まゆみ/著
2015年から少しづつ取材してきたイタリア中のアルベルゴ・ディフィーゾ、2016年に森まゆみさんとまわった南イタリアの宿から、日本のみなさんにご紹介したい小さな村を20ヶ所選びました。アルベルゴ・ディフーゾとは、部屋が村中に分散しているという意味。震災後の地域再生のために、取り残された住宅をどう活用したら良いかと試行錯誤のなかで生まれたアイデアからスタートした宿泊施設のことです。本書は宿泊施設のガイドブックですが、イタリア中の過疎の村で、アルベルゴ・ディフーゾ をつくってみようと頑張っている20人の事業者と村人のストーリーでもあります。趣味で撮りためていた写真を使用する機会に恵まれるとは想像もしませんでした。わたし自身も、小さな村にゆっくり滞在してみることで、通常の慌ただしい旅行では気がつかなかった小さな草花や、古い建物のディテールなどに目を向けられるようになりました。村や村人の様子、滞在の雰囲気が伝わり、これからイタリアへの旅のイメージが膨らむことを願っています。
「建築」という生き方 南風舎 2018年刊行
陣内秀信監修、法政大学建築学科卒業生101人著
エッセイ「クリエイティブに育つにはーイタリア教育事情」in 第4章 旅行・海外を楽しむ
学校で建築を学んだ卒業生たちは社会へ出て、いったいどんな道を歩んでいるのだろうか。法政大学建築学科の卒業生、20代から70代まで101人がどんな生き方をしてきたのか、仕事を通して、社会活動を通して、趣味を通して、様々に生き方と信念を語る。そこには拡大する建築家の多様な世界が果てしなく広がっていた。
今、日本各地で、従来型の都市計画やまちづくりではなく
日本より先に人口減少・縮退したイタリア、ドイツ、イギ
空き家・空き地を地域でシェアしたり、スローな観光で寂
最先端は辺境にあり
ローカルビジネスに挑む起業家や自治体 。
先進木造、村ぐるみの宿、美酒佳肴、小規模公民連携、美食とラーニング、アートビジネス、森林活用、既存ストック活用
リスクをとって、最初の一歩を踏み出した人たちをレポート
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第2章 「廃村危機の救世主アルベルゴ・ディフーゾ:イタリアの集落 」を執筆しています。